今ちょうど世界的に大きな暴落時期を迎えています。
日本株も米国株も仮想通貨もみんな下落しています。
大きな変化がないのはゴールドくらいでしょうか?
保有している銘柄が暴落した場合、どうすればよいのか不安に思っているかたもいると思います。
そこで、相場が暴落の局面に入ったときどうしたらよいのか解説したいと思います!
ちなみに今回は主に株式のスイングトレードやFXなどの短期トレードにおける対処法になります。
【2016年以降の相場はご祝儀相場】
年末から年始にかけて、コロナ禍の金融緩和が終了して市場にお金が流れなくなり、人流が活性化することで物の需要が高まり世界的に物価が上がることで資源や原材料が高騰しています。
また米国の金利引き上げやウクライナ情勢のニュースなど情勢も不安定で相場にも悪い影響が出ています。
とはいえ、裏を返せば今までが良すぎたともいえるかもしれません。
日本株はアベノミクス以降、米国株はトランプ政権以降はどんな株でも上がって当たり前みたいな、ある意味ご祝儀相場だったと思います。
私は1995年くらいから投資を始めているのですが、当時は100円台を彷徨っていたような企業の株が大した業績もあげていないのに今では1000円~2000円台をつけていたりしています。
こうしたご祝儀に乗っかったような企業の株は案の定下落の一途を辿っています。
しかしここ数年で投資デビューされた方の中にはこういった銘柄を知らずに購入してしまった初心者さんも多いのではないかと思います。
【日本も米国もご祝儀は終わった!】
このように投資経験の浅い方ですと、今までのご祝儀相場が「投資の世界の当たり前」と感じているかもしれません。
でも冷静になってチャートをバブル崩壊後から長期でしっかり見てください。
日本の景気はここ30年以上横ばいです。
それなのに株価がバブル期の相場に迫る勢いで値上がりするのはオカシイと思いませんか?
日本の株は日銀がETFを大量買いして買い支えている「ハリボテ相場」です。
私はアベノミクス前の株価が日本株の本来の実力だと思っています。
とはいえ株価が急激に下落すれば市場が混乱するので、しばらくは買い支えなどの措置があるかもしれません。
このところの日本株は売られすぎているので、米国株から日本株や新興国株へ資金が流れる動きも考えられるかなと思います。
「米国株はもう終わった!これからは日本株だ!」と言っている人もいますよね。
でも長期的に見ればいずれはアベノミクス前の株価に収れんするのかなぁと、わりと冷めた目で見る自分もいるわけで。
どうなるのか今後の動きが気になります。
米国株も同様で、トランプ政権下でジャブジャブ市場にお金を流した影響でいま深刻なインフレが起こっています。
このインフレを是正するために米国は去年から金融緩和から金融引き締めに政策転換して、今年は少なくとも3回~4回は利上げをすると言っています。
ただし米国株は底力があるのでもしかすると回復は案外早いかもしれません。
しかしそれでもご祝儀相場でかなり膨れ上がった株価ですから、相当な下落は覚悟したほうがよさそうですし、一度下落した相場はそう簡単に戻らないんじゃないかなとも思っています。
少なくとも今までのように
「S&P500でインデックス投資をしていれば大丈夫!」
「年間4%の運用益で生活費を作ればfireできる!」
といった米国株アゲアゲ相場は終焉したようです。

【相場の下落局面でできることは3つだけ】
相場の下落局面でできることは3つだけです。
・ 損切り
・ 塩漬け
・ ナンピン買い
これだけです。
しかし私は損切り以外は悪手だと思っています。
相場が思っていたのと逆方向に向かい始めたら早めに損切るのが投資の大前提です。
短期トレードにおける塩漬けがダメなわけは相場が回復するまでに膨大な時間がかかるからです。
それに相場が回復に向かい始めた時に手元に軍資金がないとチャンスに乗れません。
しかし早めに損切りして軍資金を作っておけば、相場が上昇局面に転じた時に波に乗っている企業にすばやく投資ができるのです。
計画性のない不本意な長期投資は貴重な資金を腐らせるだけで何も良いことはありません。
そのためにも損切りは極力早いタイミングで行うのが大前提です。
早く決断しないとあれよあれよという間に下落が進んで大やけどをしてしまいます。
今回の下落は年末あたりから噂されていたのでできれば年内にさっさと手仕舞うべきだったのですが、うっかり持ち越してしまったかたは今損切りするか、最早手遅れと判断してひたすら塩漬けするか悩みどころかもしれません。
明らかに損切りするタイミングを逃してしまったならば、諦めて塩漬けが美味しく漬かるまでのんびり待つという判断もアリかなと思います。
下落中のナンピン買いは最低最悪の悪手ですから絶対にやらないでください。
下落相場は「落ちるナイフ」です。
落ちるナイフに手を出すと大けがをするのでひとまず静観しましょう。
今が底値かどうかは誰にもわかりません。
ここからさらにもう一段・もう二段落ちる可能性もあるのです。
どうしてもナンピン買いをしたいなら、せめてチャートがダブルボトムを形成して底を打ったように見えてからのほうが安全だと思いませんか?
この辺はテクニカルな話になるのであまり深く掘り下げませんが、できればソーサーボトムを確認してネックラインを見極めてから落ち着いてナンピンするのが良いのかなと思います。
【投資は休むも相場!】
下落中はあまりいろいろ手を出すと失敗も大きくなります。
相場が落ち着くまで軍資金を作りながらゆっくり待つのも一案です。
特に今みたいな時期は社会情勢も不安定ですし、要人の発言一つで大きく相場が変化する時ですから、荒波を上手に乗りこなす自信がないなら黙って見守るのが得策でしょう。
こういう時に心穏やかに静観できるようにするためにも、投資は余剰資金で行うべきなのだと思います!
投資をしない間は情報収集に力を入れるようにしてください。
国内外の社会情勢や経済のニュース、トレンド情報などいろいろなニュースを取り込んで、きたるチャンスを逃さないようにしましょう。
地合いが悪いとニュースもネガティブになりがちなのでつい耳を塞ぎたくなるところですが、相場に参入している状態で情報をシャットアウトするのは危険だと思います。
そしてできれば海外のニュースもチェックしたいところです。
せっかくこうしてネットに繋がっているのですから、翻訳アプリなどを駆使して海外のニュースサイトも積極的に見るようにしましょう!
今回は相場が下落局面に入った時にどうすれば良いかまとめてみました。
投資は「損したら負け」ではありません。
「大きく損したらダメ」なだけであって、損切りは何回してもいいんです。
読みを間違えたと思ったらさっさと損切りして、その代わりもっと成長が見込めるところに再投資して損失補填をしましょう。
もしくは相場全体が下落しているなら慌ててゴチャゴチャ動かないのも大事です。
損切りするかしないか早めに判断して、一旦手を引いたら相場が落ち着くまでとにかく待ちましょう。
日本株も米国株も今までの相場は異常なくらい良すぎた相場です。
ここ数年内で投資デビューされた方はこれからしばらくは試練の時期になるかもしれません。
相場のあまりの悪さに心が折れて退場してしまう人も相当数出てくると思いますが、しっかりマインドを維持して投資を続けてほしいと思います!
今は正確で早い情報がとても大切な時期です。
いつもよりも注意して経済や社会情勢のニュースに耳を傾けるようにしてくださいね!
ではでは~!!