いきなり暗い話題ですが重要な現実なので単刀直入にお話します。
私たちの手取りのお給料はこれから減っていく可能性が高いです。
中には昇給する人もいるかもしれませんがおそらく少数派です。
どうして給料が減ってしまうのか、そしてどうすればそんな時代を生き抜くことができるのか考えてみましょう。
【将来的に70歳定年が義務化される】
国は来る高齢化社会への対応策として2013年に「高年齢者雇用安定法」を施行し、定年が60歳から65歳に引き上げられました。
そして去年4月より65歳~70歳までの労働者の就労機会を確保するため70歳までの継続雇用・70歳までの定年引上げの「努力義務」が新設されました。
現在は努力義務ではありますが、これにより将来的に定年は70歳まで引き上げられることが予想されています。
しかし給料は業績があがらなければ増えません。
にもかかわらず日本はご覧の通りの不景気で業績が上がるどころか現状維持もやっとの状態です。
つまり、これまでと変わらない人件費(給料)を18歳~70歳までに増えた従業員全員で分け合うことになるのですから当然一人当たりの給料は減ることになります。
年功序列で自動的に昇給する時代は過去のものとなり、これからはお給料が上がる見込みはほとんどないものと考えたほうがよいかもしれません。

【日本が財政破綻する??】
そして日本の財政は年々厳しくなっています。
高齢化社会による社会保障費の激増と長年にわたる国内産業の低迷でもはや虫の息です。
加えてこのところの円安によって輸入物価の高騰も追い打ちをかけています。
円安で輸出産業が潤って貿易黒字が出せたのは平成までの話です。
今は国内の企業も海外に拠点を移し、海外で生産して日本に輸入したりしています。
ここでちょっと世界に視点を向けてみると、米国もコロナ禍による財政出動の反動で大変なインフレになっていて、インフレを是正するために今年は3回~4回利上げをすると発表しています。
アメリカが金利を上げたら日本円から米ドルにお金が流れてしまいます。
そうなると円の価値が下がって円安が進みます。
円安が進むと深刻な物価高になるので私たち庶民の生活が困窮してしまいます。
円安を食い止めるためには日本も金利をあげないといけないのですが、日本は1000兆円という前代未聞の大借金を抱えているので金利を迂闊に上げると財政破綻してしまう危険性があり、金利を上げたくても上げられません。
日本はこの先どうするのでしょう?
【これから大増税時代がやってくる】
私の予想ではこれから日本は大増税時代に入ると思います。
増税しないと加速化する高齢化社会を支えることができなくなり国民の生活を維持させることも困難になるからです。
しかし消費税は国民からの反発が強いため簡単に上げることができません。
そこでターゲットになるのが所得税だと私は予想します。
特に給与所得はほとんどが天引きによる徴収のため比較的反発を受けずに増税しやすいのです。
また社会保険料も同じく天引きによる徴収なので増額しやすい項目のひとつです。
実際社会保険料はこれまでも年々エグイほど増額されているのですが、給与明細をきちんと見る人は稀なためほとんど反発は起こらず社会問題視もされていません。
働く人口が増え、少ない牌を大勢で奪い合い、そうしてやっと受け取った給料から多額の税金が引かれる、そんな未来が予想されるのです。
こんな世の中をどう生き抜けばよいのでしょうか?
【副業で収入源を複数確保する】
結局は通り一遍の答えになってしまうのですが、やはり副業を持つことが一番の最適解なのかなと思います。
できれば2つ3つ収入源があると強いですよね。
たとえば副業の手始めとしてとっかかりやすいのが「せどり」でしょうか。
簡単に言えば安く仕入れて高く売る。
これをひたすら繰り返すわけです。
しかしせどりは在庫を抱えるリスクがあるのと、梱包やアフターケアなど細々した作業が伴うので、こういったデメリットを解消できるならおすすめかなと思います。
ブログや動画・音声配信で広告収入を得るのも副業としていいかもしれません。
こちらはコンテンツを作って軌道に乗せるまでに時間とスキルが必要になりますが、一度軌道に乗ればコンスタントに収入が入ってくるようになるので趣味の延長くらいの気持ちで時間のある時に少しづつコンテンツを作成するといいのかなと思います。
副業と言っても深夜のアルバイトやデリバリーなど、時給で誰かに雇われるタイプの副業はおすすめしません。
身を削って時間を切り売りする副業だと体力頼みになってしまうので本業に差し支える可能性があるし病気やオーバーワークなどで倒れてしまったら元も子もないからです。
しかし時間給で働くのは手っ取り早く稼ぐことができるものでもあるので、どうしてもやりたいなら「ランサーズ」や「ココナラ」などに登録して在宅ビジネスという形で働けば比較的体力を酷使せずに副業が可能なのではないでしょうか。
少なくともコンビニバイトなんかよりはスキルも身につくし断然良いと思います!
【投資で資産を守る】
日本はこれからインフレが進んで、日本円の価値が弱くなっていくと予想します。
銀行や郵便局の預貯金だけでは日本円の価値がどんどん下がっていくので、できれば日本円以外の資産を作っておきましょう。
一番手軽なのは米国株の投資信託です。
全世界型や米国株式のインデックス投資信託で毎月積立投資をしながら、少しづつ資産を外貨に変えていきましょう。
投資信託は100円からでも買えるのも大きな魅力ですよね!
10年単位の長期積立投資は時期を選ばず始められるのが利点です。
例えば今が暴落時期であっても出口戦略さえ間違えなければ大丈夫です。
米国株を買うならETFが良いと思います。
S&P500連動型のETFなら米国の優良株の詰め合わせのようなもので、比較的安全に運用できると思います。
個別株は企業の選定や判断が難しいので初心者には少し敷居が高いかもしれません。
それでもどうしても買いたい銘柄があるなら、米国株は1株から買えるので少額でお試し程度に買ってみるのをおすすめします。
ただし米国株は今後しばらく停滞時期に入るので、今までのようにほとんどの株が買えば上がる相場ではありません。
銘柄や運用期間などはよく考えてから購入するようにしましょう。
資金に余裕のある方ならゴールドや仮想通貨も投資先として選択肢にいれてもいいかもしれません。
昔は「有事の円買い」と言って、日本円が安全資産と言われていたのですが、最近ではその座を仮想通貨に奪われつつある、というのは言い過ぎでしょうか(汗)
またゴールドは昔から現物資産として浮動の地位を維持しています。
これらの商品に少し資金を使ってみるのも悪くないかもしれません。
【投資が怖い人は米ドル建てMMFを利用しよう!】
「でも投資はちょっと怖いからあまりやりたくない」
という方は米ドル建てのMMFにお金を移してもいいと思います。
米ドル建てMMFも投資信託なのですが、現金に準ずるほど安全な投資商品と言われており、過去2回しか元本割れを起こしていません。
1回は90年代で、もう1回は2000年に入ってからのリーマンショックの時です。
それ以外は常に元本以上の実績を維持しているので、あまり円安が進んでいないうちなら外貨の退避先として今のところ一番おすすめかと思います。
今日はこれからの日本がどうなるかという予測と対策についてまとめてみました。
日本の未来に悲観的な私が出した予測なので案の定暗い内容になってしまいましたが、あながちあり得ない話ではないし、あえて悪い予測を立てて対策しておけば万が一の事態が起こってもあわてずに対処できるのではないかなと思います。
こんな予測通りにならないで企業が業績をあげて日本の財政も健全化してくれれば一番いいのですが、良い方向に向かう可能性は…うーんどうなんでしょう(汗)
やはり最終的に自分の身を守れるのは自分だけなので、念には念を入れて備えておくことは大切なのかなと思いました。
あっそうそう、最後になりましたが投資はあくまでも自己責任で、余裕資金を運用するようにしてくださいね!
ではでは~!!