みなさんが投資をしている目的は何でしょうか?
私は自分の投資歴25年の中で投資に対する考え方がとても変わったなと思います。
昔は単純に
「投資でお金を増やして不労所得で悠々自適に生活したい!」
と思っていたのですが、今はそれよりも重要なことに視点をおいています。
それは
「お金を減らさないこと」
どういうことか、一緒に見ていきましょう!

【投資に夢を見すぎない!】
昔の私は投資で一攫千金を夢見るタイプでした。
「株でテンバガーを狙いたい!」とか
「夢の配当金生活を目指したい!」とか
「FXでミセスワタナベになりたい!」とか思ったり(笑)
でも損切りできなくて塩漬け株を何年も持っていたり、FXで大損したりするうちに気付いたのです。
「投資で劇的にお金を増やすのはムリだ」
ということに。
大きく儲けようとすると大抵大きな損失を被ってしまいます。
必ずどこかで帳尻が合ってゼロに戻るかもしくは損して終わることになり、大きく儲けることはなかなかできないものなのです。
お金って投資では案外増えないものなんだなとこの歳にしてようやく悟ったような気がしました(汗)
【投資で大きく稼ぐには大きな原資が必要】
投資経験のない人がよく考える間違いに
「10万円を元手に投資をして100万円に増やして、それを元手にして1000万円にしたい」
などと考える人が一定数います。
過去の私もそのタイプでした(笑)
でも原資10万円では大して増えないし、大した儲けが出るような投資はめちゃくちゃ時間がかかって効率が悪かったり、リスクが大きくもはやギャンブルでしかないのでやらないほうがマシだと思います。
金融商品によっては投資信託など毎月100円から投資できるものもありますが、正直100円では全然お金は増えません。
投資がどんなものかお試しするために初心者さんが少額からやってみるというのにはいいのですが、本気で殖やそうと思うのならそれなりに原資も大きくないと投資では殖えないのです。
原資が10万くらいしか貯まっていないうちは投資よりも貯金に専念して、まずは原資をある程度作ってから投資を始めたほうがいいと思います。
【投資はお金を増やすよりも減らさないことが大事】
投資で大きく儲けようとすると大抵大きく失敗してしまいます。
まれに成功することもありますが、「まれ」な確率を目指すのはギャンブルと同じです。
それよりも大きな損失を被らないように、今ある資産を減らさないような投資を行うことが鉄則だと思います。
投資の本質はお金を増やすことではなく、今あるお金を減らさないことなのです。
例えば投資はギャンブルと同じようなもので怖いからと、貯金をすべて銀行預金だけにしておくと日本円に100%投資しているのと同じことになります。
銀行預金も立派な金融商品の一種なんです。
この状態ですと将来インフレによって物価が上がったり円安で輸入品などが値上がりした時に、相対的に資産が目減りしてしまうという大きなリスクを負うことになります。
そこで投資をすることによって株や外貨やゴールドや仮想通貨などに資産を分散してリスクヘッジをするのです。
分散投資をすれば当然お金が殖えるスピードは落ちますが、それよりも今ある資産を減らさないほうが大事だと思うのが私の考え方です。
投資をする目的には「お金を増やす」という肉食的な意味だけでなく、「お金を守る」と言う草食的な意味も含まれているのです!
【少額なら積極投資もアリ】
考え方は人それぞれだと思いますが、私は少額ならFXや仮想通貨などで積極投資をするのもアリだと思う派です。
少額ならたとえ失敗したとしてもダメージが少ないですし、投資である程度は資産を殖やすことも必要だと思うからです。
日本政府は年間のインフレ目標を2%と設定しています。
なので2%のインフレに負けない程度に毎年資産を殖やす必要はあるわけです。
そのため資産の一部を株やFXなどで運用して攻めの投資を行うことによって総資産を増やそうとしてみるのもアリかなと思っています。
とはいえ100%うまくいくものではないので、あくまでも懐が痛まない程度の金額に留めるべきと思います。
今日は投資の目的はお金を守ることにあるというお話をしました。
投資というとお金を殖やすことをイメージする人が多いと思いますが、投資の本質はむしろお金を守ることではないかと私は思います。
資産をいろんな金融商品に分散することによってリスクを回避するのです。
リスクを回避しながら運用することによって少しづつ資産を殖やしていく。
こうすることが将来に備えるための「資産形成」になるのかなと私は思っています。
ではでは~!!