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学資保険はやめたほうが良いと思う理由

 

日本人は大の保険好きと言われていますが昨今のコロナ禍もあって、月々の保険料の支払いが負担になっている家庭が多いようです。
私は以前保険会社に勤務していた経験もあるのですが、どうも最近の保険(特に民間の)はイマイチ使い勝手の良いものがないなぁと思うのです。
特にその最たるものが学資保険なわけでして、以下にその理由をあげてみたいと思います。

 

【学資保険がダメだと思う理由】

① 保険はインフレにめちゃくちゃ弱い
日本は全体的に見れば長期のデフレなんですが、教育費だけで見ると実はめちゃくちゃインフレなんです。下記のグラフをご覧いただければおわかりかと思いますが、日本の教育費は右肩上がりの超インフレです。
しかし保険は加入時の段階で満期時に受け取れる保険金額が決まってしまっているのでこういった物価の上昇にはとても脆弱なのです。
学資保険に入っているから教育費は大丈夫だと思っていても、子供が0歳の頃に加入した時の保険金額では、大学入学時には全然足りなかったなんてことも大いにあり得るわけです。
また、グラフでは例として大学の授業料の推移を載せていますが、近頃では塾等の習い事など学費以外にかかる教育費なども年々増えていっています。

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出典:文部科学省配布資料より

 

② 流動性が低いため想定外の出費に対応できない
子供の教育費は使う時期や金額が予め決まっているので計画的にためやすいですが、途中で進路が変わったり、高校受験の段階で受験料等が予想以上にかかったりなど想定外の出費が発生する可能性があるので、そういう事態にもある程度対応できるものが良いです。しかし学資保険の場合18歳満期など保険期間が決まっているので満期前に緊急でお金が必要になっても途中で保険金を一部分だけもらうということができません。中には6年や3年ごとにお祝い金がもらえる保険もありますが、場合によってはそれだけでは足りないこともあります。
保険には「契約者貸付制度」があるのでこれを利用すれば実質保険金の一部を利用することが可能です。しかし概ねどの会社でも2~2.5%程度の利息がつきます。また借りたままで返さなくてもいいのですが、その場合満期保険金と相殺されることになります。しかも利息は複利で計算されるので、貸し付けを受けたタイミングや金額によっては借りっぱなしで返さないと最終的に受け取る保険金はだいぶ少なくなってしまいます…。

 

③ 学資保険で外貨建てを選ぶのがダメな理由
為替はご存じの通り変動相場です。学資保険の満期時に為替が都合よくプラスになっているかどうかは確約できません。円建てよりは利回りがいいので一見良さそうに見えるかもしれないですが、だからと言って子供の教育費を投資性の高い為替レートに託すのは正解なのでしょうか?
教育費のように使う時期が決まっているものについては、たとえ金利が低くても基本は円建てで安全に資金を作るのがベストなので、どうしても外貨建て商品を利用するならせめて円建ての金融商品と両建てで教育費を貯めるべきかと思います。

 

④ 保険料は見えないコストが乗っかっている
保険料は通常、「純保険料」と「付加保険料」に分けられて計算されます。
純保険料とは顧客に保険金を支払うために予めファンドに積み立てておく部分のことで一般的に私たちが想像するところの保険料です。では「付加保険料」とは何かというと、保険会社の運営費に使われる保険料のこと、つまり保険会社の社員のお給料や資料の作成、広告宣伝費等々にかかる経費などのことです。
保険会社各社が公表する予定利率は支払った保険料全額ではなく純保険料だけにかかってくるものなので、例えば予定利率が3%だからと言って実際の利回りも3%になるわけではないです。
保険の場合この付加保険料、いわゆる「見えないコスト」が意外と大きいので注意が必要です!

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学資保険はあくまでも「保険」なので、貯蓄とは切り離して考えるべきだと思います。
昭和の時代と違って、元本保証を確保しつつ運用益も期待するのは無理というものです。いらない保険を解約するだけで月々の貯蓄額が1~2万円アップする家庭も多いでしょう。
子供の教育費については、収益性の高い積立ニーサと確実性の高い定期預金や国債などを併用して、どうしても万が一の保障が必要であれば、シンプルに掛け捨ての定期保険に入ればいいのではないかと思うのですがどうでしょうか?

ただし積立ニーサに関してはあくまでもリスク資産なので、運用する割合に関しては慎重に判断する必要もあることを付け加えておきます。

 

【学資保険が最適な人もいる】

ここまで散々学資保険を否定してきたわけですが、それでも学資保険が消えずに存在している以上どこかに必要とする人はいるわけです。それはどんな人かというと…

毎月積み立ててもつい使ってしまう人

定期保険や国債はある程度まとまったお金を用意してから利用することになるのでそのまとまったお金を作っている最中に我慢できずに手を付けてしまう人もいるのです。
そういう人は毎月確実に引いてくれてなおかつ死亡時の保障もついている学資保険はありがたい存在だと思います。

 

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とはいえ、基本的な金融リテラシーを持っていればやはり学資保険は利用しなくても問題ないと思うんですよね。当サイトを始め、お金に関する知識を得られる情報はネットでも書籍でもたくさん得ることができるので、学資保険に頼らずにまとまったお金を作れる体質に変えて賢く教育費を確保したいところですね!

ではでは~!